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    携帯を盗まれた話

    2011-02-22 21:25 / Category: イタリア生活☆見聞録
    お弁当を持っていかない日は、職場から近いバールに行く。

    ほとんどの場合誰か一緒に食べる人が居るのだけれど、
    今日は一人でランチを食べることになった。

    このバールは地下鉄に直結していて、1つは地下鉄への出入り口、1つは地上への出入り口の2つある。
    地下鉄出入り口側には立ってコーヒーが飲めるカウンター
    地上出入り口側には着席できるテーブル席があって、
    その間にバーのサービスカウンターがあるので
    両サイドからはそれなりに死角になり、お互いの客が見えないつくりになっている。

    1人で席に着き、携帯電話でネットを見ながらランチを食べていると、
    中学生か高校生くらいの年頃の女の子がテーブルの横に現れた。
    彼女は私が食べてるお皿の上に新聞紙をかざした。

    私は物貰いだと思い、
    「今食べてる最中だから」

    と答えると、彼女はいったん、新聞紙を自分の手もとにひいたものの、
    もう一度食べてるお皿の上にかざした。

    今度は私もちょっと語気を荒めて
    「今食べてる最中って言ってるじゃない!」

    と答えた。

    彼女は不機嫌な顔をして去って行った。


    彼女が去ったあと食事を再開しながら、なにげに他のテーブルを見てみたら、
    彼女は他のテーブルにはたかっていなかった。


    「どうして、私のところにだけ来たのかしら。1人で食べてたから?」


    と考えながらテーブルを見ると、さっきまであった携帯電話がない!!


    やられた!!


    あわててコートを着て席を立って、彼女が歩いて行った地下鉄へ出る出口方面に走り出すと
    彼女は反対サイドのカウンターで水を飲んでいた。


    「こいつだ!」


    そう思うと同時に、私は無言で彼女に近寄り、
    私の手は彼女のジャンパーのポケットに手を突っ込んでいた。


    ポケットの中には私の携帯電話!!!


    「これ、私のよ!!」

    と言うと、彼女は、「私のものよ」と答えた。

    その返答に思わず声を荒げて


    「これは私のよ!!」


    と私が答えた声を聞いてバリスタたちが、何事だと寄って来た。
    もう、びっくりして、興奮して、ちょっとパニック状態になっていたので

    「こいつ泥棒です」とか「警察を~!」とか「助けて~」

    みたいな言葉がぜんぜん、まったく浮かばず、
    バリスタたちが「どうしたの?」と聞くものだから、
    なぜだか「彼女が寄ってきてね、新聞をかざしてね、、etc...」みたいな状況を説明してしまった。
    (今思うと、なんでかねー?(笑 )
    で、説明している間に彼女は逃げていった。

    私は心臓ばくばくで、とにかく驚いた。


    正直彼女のポケットから私の携帯が出てきた一瞬、「グーかパーか」と殴る方法がよぎったのも事実。
    たぶんふてくされた態度だったらきっと殴っていただろうけど、
    彼女の顔がすごくニュートラルな顔だったというか、
    ニュートラルなのにどこかおびえた顔をしてた風に見えたので、

    そうだ、この人たちは一生こうやって人の物をとっては
    たまに捕まって、殴られたりして、ちょっとどこか怯えて生きてるんだ。
    (ヨーロッパには残念ながら子供の頃から盗みで生計を
    立てている人たちが居るのも事実)

    と頭によぎると、

    本当に、ふっと、「こんなの殴っても仕方がない」

    とか思えてきて、

    冷静に今考えると、そう考えて殴らなかったのってちょっと人種差別的な考え方なのかと思ったりして。
    「こんなの殴っても仕方がない」って思った時点で、
    なんと言うか自分が彼女より上の生き物って判断してるわけで、
    それってやっぱり差別的な気持ちからくる判断力かもしれないって考えられるよね?
    よく言えば、盗られた物も返ってきたわけだし、オトナな対応を瞬時に出来たわけですが。


    で、イタリア人はと言うと、オトナになりきれてない人の集団なんで(笑
    携帯を盗まれて、取り戻した話をランチ後に話していたら、

    バリスタはもちろん、そのバールのオーナー、
    それからうちの同僚たち、そしてアモーレに至るまで
    すべての人が


    「そういうときは今度から大声を出して、なるべく注目を集めること。
    こいつが盗んだ!と言うと必ず周りの人たちが取り押さえてぼこぼこにしてくれるから。
    っていうか、オレが居たら(私が居たら) ぼこぼこにしてたのに!!

    って言うものなんで、
    あーイタリア人はそういう対応するんだな。と学んだ(笑


    たぶん日本人だったら
    「その場にオレが居たら(私が居たら)取り押さえて警察に突き出してやったのに!!」

    って表現が一般的かと。

    日本だと、スリ → ナイフを持ってるかもしれない って考えがあって、
    物がなくなっても、とにかくあなたが無事ならよかった!くらいの気持ちが根底にあるな。と思う。

    なんというか盗人は憎いけれど、仕打ちをしてやれ!感覚は
    日本人にはない(少ない)と思う。
    それに、日本では

    盗人=ナイフを持っていない =安全

    って考え方は少ないですよね。

    もちろんこちらでも、ナイフや銃を持った犯罪もあるけれど、
    少なくともこっちでは盗人がナイフを持つ確立がかなーり低いから、
    盗人を「殴ってやる」という発想が出てくるのかなと思った。


    あと、みんなに言われたのが、イタリア人ならまず盗人に

    「盗っただろ!返せ!」と責め寄るのに、

    ナビアはいきなり、彼女のポケットに手を突っ込んだの?
    すごーいー。勇気あるなー。

    と言われる度、
    「パニックでイタリア語も日本語もふっとんでしまったので、何も言えなくて
    自然に手をつっこんじゃった」

    と説明した(笑

    パニックに弱いナビアです。
    でも携帯が戻ってきてよかった。
    彼女が普通の客のふりして、水を飲んでいてよかった。
    そのまま地下鉄に消えて居たら今頃本当に携帯はなかったから。


    ってことで、イタリアに来る際は、
    新聞や雑誌で隠してスリをする人たちには十分気をつけてください。

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    一緒に過ごす贅沢

    2011-02-04 09:16 / Category: イタリア生活☆見聞録
    2週間ほど前誕生日ケーキを迎えた。ぱちぱちぱち。
    今年の誕生日は月曜だった。
    誕生日前の最後の週末の金曜日、午前0時をまわった頃、
    私はベットに入った。アモーレはごみを(敷地内の大きいゴミ箱に)捨ててくると言って
    出て行った。

    数分後、「ただいま」と言って帰ってきたアモーレと一緒に、
    もう1人の声が「ただいま」と言っている。
    聞きなれた声に起き上がると、アモーレの弟がそこに居た。


    「寝てるとこごめんね~~!!
     今年のナビアの誕生日を一緒に過ごすために来たよ~~!!」



    わーーー!!
    わーーーーー!!
    何?今カラブリアから着いたの??
    ええ~~!!すごいサプライズ!! 部屋汚くてごめん(せめて言ってくれればちょっとかたずけたのに)!!
    とりあえず、寒いでしょ、リキュールでも飲もうよ!!



    と、パジャマのままで団欒した。
    アモーレ弟にもアモーレにもこのサプライズ、すごくありがたい気持ちでいっぱいだった。


    こちらで姉妹のようにしてる日本人の友人にその話をしたら

    「サプライズって(勝手に)来られて、そっちに泊まるんでしょ?それって喜ぶとこなの目?」

    と言われて、あ、確かに日本人としてはその感覚正しいかもって思った(笑
    確かに下手したら日本ではちょっとした迷惑行為とみなされるかも?

    私単純にうれしかったから、そこの感覚はイタリア人になっちゃったかもしれない(笑

    なぜ単純にうれしかったか。

    やっぱり家族や親友はいつ来てもウェルカムな体制が自分の中にできている。
    それは気持ちだけじゃなくて、客人が来てもなんとかOKなレベルに部屋を片付けるようになったことが大きいかな(笑。

    実はこちらに来た頃はてきとーO型の悪い癖、部屋が散らかっている。という日もまぁまぁあった。
    けれど、アモーレの実家に帰るたびマンマの背中を見て学ぶじゃないけれど、
    とにかくどの部屋もチリひとつ落ちることなく家中を掃除する姿を見て、
    私たちが今住んでる家は大きくもないのだから、ちょっとはまんまを見習おうと思った。
    数年たってようやくちょっとまねができるようになった。

    あと、そんな調子でイタリアのマンマたちは家中を磨き上げているので、どの家も片付いている。
    そして、家事のちょっとした合間に電話することもなく突然、隣近所、いとこなどが
    訪問してくる。
    (たぶん田舎のほうが顕著だけれど、ミラノのうちの近所でも
     夏には庭に別の近所のおじい、おばあがパジャマのような普段着で散歩がてらに来て談笑しているので
     都会でもあると言い切れる)

    正直アモーレ家でそれを見た最初の頃は、
    「このおばはん、1日2回もくるんや。。。」
    「。。。このおっさん、ほんまに通りがかりに来たんや。。。」
    といった衝撃に近いものがあった(笑
    ま、おかんの田舎、久米島でもそんな光景を見て子供心に衝撃あったけど。


    どの人も近所、もしくは車で30分以内の距離だったりするので、
    お茶を飲むわけでも、水を飲むわけでも、チョコを食べるわけでもなんでもない。
    ただ、来て、椅子に座ってしばらく談笑して帰る。それだけ。

    私はそれに馴れてなかったので、ワカラナイなりに相槌うったりしてたけど、
    となりのアモーレを見るとおっさん無視してテレビ見たり、携帯いじったりしてる。

    ええ~~~!!私だけ、おいてけぼり?? 
    ちょっと、わかってるふりしてるんだから訳してよ~。(←ナビア、必死)


    なんて思ってると10分後には「あ、その話だけど、こないださ~」といきなり
    おっさんの話に入っていたりして、すごく自由な会話を感じた(笑
    でも、小さい頃からこういう環境でそだってるから、慣れたもんなんでしょうね。

    そんな関係を見て学んだことは、
    最初と最後の挨拶だけして、あとは適当に話したいこと話して、
    自分に関心がなければそっぽ向いていていいんだ。
    その場に居たらいいんだ。なんだか大きい家族みたいな関係だ。
    ということ。
    その場に居て一緒の時間を過ごすということ。。。


    「家」にはいつも人が集まって、笑い声がある。


    来るもの拒まずの「家」ということは、
    常にきれいに保つ必要があるし、ゲストが居心地がいい環境をつくる習慣が必要だから、
    結果としては自分の「家」がどんどんいい環境になると思う。

    寒い日も、暑い日も、雨の日も。
    わざわざ訪ねてきてくれるゲストは本当にありがたい。



    アモーレの遠縁の叔父に会いに行った日のこと、
    いつものとおり、もちろん突然訪れた。
    そんな私たちを見て
    「うわ~!今日は誰も来てくれないと思っていたけど、夕方になってこんなサプライズが待ってたなんて!」
    と言ってくれたことがあった。


    また別のとき、

    出先から友人の家が近いことを思い出した私は友人をお茶に誘う電話をした。
    友人は「だったら家においでよ」と呼んでくれたので、お邪魔することにした。
    お茶をしていたらあっと言う間に夕方になったので、「晩御飯食べていってよ」と
    すすめてくれるが、どうしようか迷っていると、
    だんな様(シチリア家系)が帰宅したので、
    「ごめんなさい、ついつい甘えてこの時間までいちゃったよ~!!」
    と言ったら、
    「ナビア~!!うれしいよ~~なに?通りかかったの?で来たの?良く来てくれたよ~~!!
     ご飯を食べていけばいいじゃないか。
     君は大切な友達だから、もし豪華な食べものがあればそれを出すし、
     何もなければにんにくとオリーブオイルだけのパスタでもいいだろう?
     見栄は張らないよ、大切な友達と一緒だとなんでも美味しく感じるものでしょ。
     大切なのは一緒に過ごす時間だからね。」

    と言った。

    私の友人は「ほら、そう言ってるし食べていって」と言って
    暖かく微笑んで夕飯の支度にとりかかった。




    アモーレは私の友人が
    「ごめん。今日時間がなくて手ぶらできちゃった」という度に
    「家族のようなものなんだから、何も持ってこなくていいだろう」と答える。


    その言葉の裏にはやっぱり、一緒に過ごす楽しい時間が大切なだけだから。という
    意味があるんだなぁ。と感じている。


    イタリア人は特に大切な人と一緒に過ごすことが、
    大切な人に時間を費やすことが一番の贅沢とキザでなく感じていると思う。
    そしてそれをさらっと言動に出せるところが私なんかをちょっと感動させたりする。

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