スポンサーサイト

    -------- --:-- / Category: スポンサー広告
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

    このブログのRSSはコチラ → ★

    アフリカーニの現実2

    2007-04-01 20:27 / Category: 心に響く話
    アフリカーニの現実(クリックで別の話)からの続きです


    最後の授業の日、次のコースへ参加する人の確認が行われた。
    全員次のコースを受けるはずだったけれど2人は次を受けないことになった。
    来週から1ヶ月で職業訓練コースが開かれるのと日にちが重なるからというのが理由だった。

    私達は言った。
    「職業コースは次の月もあるから、まずはイタリア語の次のコースも受けたほうがいいよ。
    イタリア語をもう少し理解できるようになってから、職業訓練クラスとったらいいやん」

    返事はこうだった。
    「俺らには1日も早く仕事がいる。
     1日も早くカリタスを出たいし、生きていくにはお金がいる。」

    イタリア語がもっと理解できたほうが、雇用主にだまされたりすることもないだろうから、
    勉強したほうがいいよ!!学校行こうよ!とも言ったけれど、
    彼らの考えは変わらなかった。
    彼らの言うことももっともだったのでそれ以上言わなかった。


    最後の授業は、いつもより早く昼下がりに終わった。

    せっかくの天気のいい日。私達はミラノの中心地に散歩に出かけようということになった。
    みんなイタリア語辞書を片手にミラノの町を散歩した。

    一緒に行った友達に、もう一人女の子がいた。
    ロセリーという。彼女は南アメリカからやってきた。経済状態が悪かったから。
    以前彼女が、学校で彼らにコーヒーをおごってるのを見かけた。
    私はちょっとしたおやつなんかは持参してみんなで食べたりしたけれど
    おごったことはなかった。
    なんというか、世界的に経済状態のずっといい国からきた私がおごっていないことに少しあせりを感じていた。
    なので、

    「せっかくだしアイスクリーム食べようよ」

    そういってみんなをバールへ運んだ言った。

    もちろんアルコールで軽く一杯でもよかった。
    でもそれは、なんだかものすごく「おごってあげた感」が大きい気がして、
    彼らが借りを感じる気がした。それが嫌だった。

    彼らは選ぶのを躊躇した。「そしていらない」と言った。

    「こんな天気がいい日だからアイスクリームが食べたいし、
     一人だけ食べてるのってやらしいやん。」
    と言ったら、彼らは選んだ。

    みんなでミラノのシンボルであるドゥオーモ(でっかい教会)の前でアイスクリームを食べた。
    1人が言った。
    「これが現実なんだよなー。
     お金があったらレストランで椅子に座ってアイスクリーム食べれるのに。
     なんかむなしい。」

    私はこの2週間、この彼はプライドの高い人なぁと思っていた。

    彼がこんなことを少し目をそらしながら言った様子をみて、
    私は彼のプライドを、おごったことで傷つけたかもしれない。。。
    と少し、申し訳ないと思いながら口から出た言葉は、

    「あほちゃう?椅子なんかいらんやん。
     こんな天気のいい日に、友達とアイスクリーム食べながらダベルのがええんやん。
     レストランやったらでかい声で話しできひんやん!!」

    少し、彼の意見を押さえ込みたい勢いで、声も大きくなった。
    ロセリーもすぐに「そや、そや!!」と相槌してくれた。

    彼もほかのアフリカーニも笑った。

    アイスクリームと辞書を片手に、彼らの今の日雇い仕事のこと、住んでる場所のこと
    私の話なんかもして、またね!連絡してね!と別れた。


    帰宅して、いつものように今日あったことをアモーレに話した。
    授業のこと、授業中の面白かったこと、
    数人が次のコースを受けないこと、その理由、
    今日知った新しい話。
    そして、アイスクリームを食べながら感じたこと。
    そのうち、この2週間分の自分が感じた喪失感と無力感を語っていた。

    ある日、クラスの1人がもうすぐ宿無しになるのを聞いてショックを受けたロセリーは
    親に話したらしい。
    そして次の日、
    「お父ちゃんが体力仕事してるんだけど、最近年とったからきついって。
     もしかしたら仕事を一緒に出来るかもしれない。給料は安いけど。
     とにかくここに電話して。」
    と彼に仕事のくちを紹介していた。
    私は彼女のやさしさと行動力に感動したし、私はいったいなんだろうと思った。

    私はクラスメートに何もしていない。
    そして今の立場だと何も出来ない。
    ただショックを受けてしゃがみこんでるだけに思えた。

    話しながら涙も鼻水も溢れてきた。
    止まらなかった。

    アモーレは黙って聞いてくれた。
    そして、「今度彼らをランチに招待したい?」 と言った。うん。そうしたいと答えると、
    「じゃぁ、その日は俺がご飯作るね」と言ってくれたからまた泣いた。


    いつも大きなことが起きたら、たくさん泣く。
    たくさん泣いたら次の日にはいつも頭の中が整理されるから。


    そしてたくさん泣いたからブログに書けると思った。


    アフリカーニのことたくさん悲しい現実を書いたけれど、
    彼らはイタリアで前を向いて生きている。
    私も今は友達。
    これからは何かしら力になれることがあると思うし、
    そうなれるように自分ももっとここで強くならなくてはと思う。

    重たい話だったけれど、最後までよんでくれてありがとうございます。
    関連記事
    スポンサーサイト

    にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ

    このブログのRSSはコチラ → ★

    コメント:
    sakurano  1. アフリカン

    フランスにはアラブ系の人達の移民問題があるのでなんだか身近な話としてよみました
    私にもアフリカン友達が結構いますが彼らは一様に今後の自分の国の発展のためにフランスにきていて本気度も半端じゃないです
    みんな一様に太陽みたいな笑顔で,目が未来をむいていて,現状は苦しいかもだけど未来をしんじている姿が印象的でした
    ナビアさんのお友達も前をむいてすすんでいるのなら素晴らしいじゃない!とおもったよ
    2007/04/01 23:23 * URL [ 編集] | TOP↑

    violetta  2. 私も

    ナビアちゃんのお話を聞くまで、ちっとも知らなかったよ。
    さまざまな辛い現実が沢山あるんですね。
    日本に生まれた私たちは、たとえ暮らしが貧乏であったとしても、
    すごく幸せなんだな…と改めて感じます。
    そんなに辛い状況でも、みんな頑張って
    前だけ向いて歩いているんですね。
    たくさんのお話を聞かせていただいて、私も考えさせられました。
    みんなの力になりたいと思うナビアちゃんの気持ちも立派だと思いました。
    私もそういう現実を知ることができてよかったです。
    2007/04/02 00:15 * URL [ 編集] | TOP↑

    aishitewantyou  3. 無題

    この記事読んで泣きました。
    なんだか分からないこの変な気持ち。
    どうすればいいのか、自分が何なのかよく分からなくなった。とってもせつない・・・
    2007/04/02 12:23 * URL [ 編集] | TOP↑

    hone  4. したい、してあげる、とは。

    実は「一方的に自分の気持ちを表現する行為」なので、
    相手や周囲の状況を観察してから、行うべきでしょう。

    これは、アフリカへ井戸を掘りに行った人からの受け売りです。
    心身に沁みて、痛い言葉でした。

    でもねー。
    ひとは自己の殻に棲んでるものだから。
    それが「人間」だから。
    相手のことを気遣うのも、思うのも、自己満足の心理。
    「そんなのわかってるさ~」と明るい顔でひとびとと、何かし合いたいですね。

    なんだろう・・・
    「生きてゆく勇気を交感し合いたい」かな。
    あなた、やってることだよね♪で、これからも、やるさ~♪
    2007/04/02 13:02 * URL [ 編集] | TOP↑

    小鳥  5. 無題

    ナビアさんのクラスメイトの話、すごいドキドキしながら読みました。私は、アイスクリームをレストランよりもドゥオモの前で食べる方がずっと良いって言ったナビアさんが好きです。うまく言えないけど、そういう飾らない優しさが好きです。昼食に招待する時、ご飯作ったるって言ってくれたアモーレさんも好きです。
    2007/04/02 21:28 * URL [ 編集] | TOP↑

    Sette  6. いいね、前向きって♪

    仕事見つけたり、しなきゃならないんだもの。どんどん行動する勢いがあれば大丈夫だね。無理して、何かしなくたって。できる事からだって。見守るだけだっていいんだと思う。彼らには自分で切り開く力があるんだもの。彼らの時間の中で、ナビアちゃんが共有する時間を、楽しく過ごすのだって、大切な事だと思うよ。
    前記事のコメントで「辛かった」と書いたけど、それはネガティブな意味ではなかったの。前に某番組で、世界の子供の事見たときも辛かったけど、真実をひとつ、知る事が出来たのは私にとっていい事だと思う。ナビアちゃんのブログだよ、感じた事とか、色々書いて欲しいわあ。私もナビアちゃんから新しい事を教えてもらえる事が出来るのよ♪
    私はそんなナビアちゃんが大好きだよ。アモーレさんも素敵な人だね。
    2007/04/02 23:10 * URL [ 編集] | TOP↑

    ginno-techo  7. コメントどうも☆アフリカーニ2

    sakuranoさん
    sakuranoさんのお友達と同様に彼らはいつも明るいです(^∇^)。1日も早くきちんと生活できるようにって考えていろいろ行動をしてる彼らはほんとに強いですよね。そんな彼らだからきっと仕事がはやく見つかると信じています。コメントしにくい話なのにコメントいただけてうれしいです。ありがとうございます。


    violettaさん
    一緒に考えてもらってありがとうございます。
    私もviolettaさんと同感で日本の貧乏も苦しいだろうけど、国を捨てないといけないとか、命を懸けて小さいモーターボートで海を渡り別の国へ向かうというのは、生まれ育った環境では想像できない苦しみと決断だと思いました。コメントいただけてうれしかったです。どうもありがとうございます。
    2007/04/05 06:00 * URL [ 編集] | TOP↑

    ナビア  8. コメントどうも☆アフリカーニ2

    桃毛さん
    そんなん感じる桃毛さん、好きです。
    いつも、ほんまに桃毛ブログとは色の違うコメントいただいてるのみて、すっごくピュアで優しい一面を見せてもらってます。
    私もなんて言ったらいいか分からなかったけど、でも、せっかくブログ書いてるし、ある意味人生で初めての出来事だったので聞いてほしかったんです。私はこの社会問題にメスを入れるの!とかそんな気持ちはもうとうないです。
    でも、そうやって人生を歯を食いしばって選択してきてる人と会えたことはやっぱり自分にとってよかったと思っています。一緒に感じてくれてありがとうございます。


    hone さん
    コメントしにくい話に2件ともコメントくださってありがとうございます。
    そうですね、したい、してあげるとは結局は自分の気持ちなんですよね。彼に対して失礼だったかもしれませんね。うーん、それでも、友達の助けになれる人になりたいなぁと思います。やっぱり自分の殻ですね。。。もちろん「したい」と思っても「してあげる」とは絶対に思いません。
    なによりも1日も早くいい仕事が見つかるといいなぁと思っています!!
    2007/04/05 06:00 * URL [ 編集] | TOP↑

    ナビア  9. コメントどうも☆アフリカーニ2

    小鳥 さん
    小鳥さんらしいとってもチアフルな切り口でコメントいただけてすごくうれしいです。コメントしにくい話なのにどうもありがとうございます!
    アイスの件やアモーレのことそんなん言ってもらって、うれし恥ずかしいです。そこに書いたとおり絶対大阪弁なまりのイタリア語になっていたと思います(笑
    今は2名の職業コースに行った人を除いて新しいクラスが始まりました。もちろん毎日うるさくコズきあいをしてはります(笑



    Sette さん
    私もSette さんのいつもまっすぐなところ好きです。
    すごい納得させられた。。コメントありがとう。そうんなんです。彼らは自分で選んで学校へ来て、職業コースも選んでどんどん進む力を見せ付けてくれて。。。出会えてよかった。
    それにブログの話、正面からめっちゃ受け止めてくれてすごい感謝です。「つらかった」って言ってくれた内容のことも、新しいこと知れたって言ってくれたことも、私にとってもSette さんのストロークが心に響きます。私も、ほんまにそんなこと初めてやったからその気持ち話して、Sette さんの言葉で返してくれたことで、またなにか吸収できた気がします。
    2007/04/05 06:01 * URL [ 編集] | TOP↑


    コメントの投稿














    管理者にだけ表示を許可する


    | ホーム |
    Page Top↑
    ▲ Page Top
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。