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    安楽死のその後と拒否権

    2009-02-12 00:05 / Category: イタリア生活☆見聞録
    イタリアで17年間昏睡状態だった女性の安楽死が実行される話の続きです。(クリックで詳細)

    2月の4日に栄養補給チューブをはずされた彼女は2日前、永眠されました。
    この出来事を受けてイタリアでは「安楽死を望む登録」が増えているそうです。

    イタリアの首相ベルルスコーニは
    「裁判でOKでも病院による(回復の見込みがなくても生存していれば)安楽死をさせない」為の
    法案を通そうとしていました。

    この時点で、女性の父親は
    「ベルルスコーニがそう考えるなら、病院に来て娘に会ってみればいい。
     その考えが変わるはずだ」
    といった、怒りのコメントを出してました。

    右派の首相だけにこの決断は、教会への配慮(教会側は安楽死反対)だといわれています。

    首相(大臣クラスconsiglio dei minisri)が
    急を要する重要項目と判断した場合、
    イタリアでは議会を通さず法案を通す方法
    (→decreto legge)があります。


    それは、法案に対する大統領presidente della repubblicaのサインです。
    (イタリアには首相と大統領とどっちもいます。政治的影響は首相にあります。)


    大統領にサインを求めましたが、大統領は拒否しました。


    イタリアの大統領には政治的な権力はほとんどありませんが、
    最大の武器はこの拒否権です。
    拒否出来る効力が首相の暴走を止めるのです。そのための拒否権です。

    ***
    塩野七生さんの本で、
    日本が国連の常任理事国入りを懇願するあまり、
    常任理事国に通常与えられる「拒否権を破棄してもいい」と
    日本が条件を出したことについて「拒否権がない常任理事国なんて意味がない。的がずれている」
    といったことが書かれているのを見たことがあります。

    読んでいたときはピンとこなかったけれど、
    今回の事件で、文章を思い出し、あの意味が少し分かった気がしました。

    つまり、拒否権とは最後の切り札であり、大きな砦であり、守りでもあると考えます。
    ***



    拒否された法案は議会を通して通す方向で今後は調整するようです。


    このブログを読んでる方はきっと他のイタリア関係のブログも読んだりしてる方が多いだろうと
    思いますので、詳細は省きますが、ベルルスコーニに関しては悪いニュースはあれど
    良いニュースはありません。
    特に、外国人がイタリアに居ることに対して過度の反応があり、
    外国人が住んでいくには難しいイタリアになっていく予感があります。

    ある諸説ではムッソリーニの権力を現首相は超えたようです。


    イタリアはこれからどうなっていくのだろう。


    日本も毎日不況のニュースで、慢性的な雇用悪化が進むイタリアでももちろん不況です。
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    コメント:
    Sette  1. 難しいね

    どちらが正しいとも言えないものね。
    お父さんだって、決断した時は辛かったろうし。
    私、あまりニュース読んでないんだけど(威張る事じゃないけど・汗)ベルルスコーニ首相って何でそんなに外国人がいやなのかね?外国人がイタリアを荒らしているとでも言いたいのかしら?
    2009/02/12 06:15 * URL [ 編集] | TOP↑

    甚・ソウル  2. こんにちは♪

    難しい問題ですよね…。
    私は仕事上、人の死に関わる事がありますが、やはりどんな形であれ死は辛く悲しいです。家族は少しでも長く生きていて欲しいと願うのがほとんどです。
    しかし実際はそう願っていない人がいる事も事実なんです。
    私は安楽死はどちらかというと賛成ですが、自分の愛する人がそういう状況になったらそれを望むかと言われれば出来ないかもしれません。
    安楽死させた後の家族は後悔が残るのか、安堵感が残るのか…。
    ホントに難しい問題ですよね。
    2009/02/12 09:39 * URL [ 編集] | TOP↑

    schnappy  3. お久し振りです

    お久し振りです。2009年初カキコです。f(^^;)

    そのニュースはBBCで見ました。(もう私地上波見ないので~♪/笑)
    皆さんおっしゃってますが、本当難しい問題です。
    本人と周囲の者と世間では考え方が変わってくると思います。
    特にイタリアはカトリックが多いので尚更でしょう。

    ただ、どちらが正しい、間違いは無いと思うのです。宗教的には間違っているのでしょうが、無宗教の私からすれば死ぬときまで宗教に従いたくは無いですし間違っているという考え方には疑問を感じます。
    私なら本人と家族の意思を尊重したいですね。
    2009/02/12 12:58 * URL [ 編集] | TOP↑

    piccola  4. 難しいですよね。本当に。。。。

    わたしもこのニュースは興味深く追っていましたが、本当に難しい問題ですよね。 イタリアがどのような結論を出すか気になりますね。

    私も、イタリア人の彼と出会い20代前半で2年間過ごしましたが、あまりにもの人種差別と住み難さにギブアップして日本に帰ってきてしまいまった組です。昼間道を歩いていて”中国人は国へ帰れ”とごみを投げつけられたことが帰国のきっかけでした。

    いつかは戻りたいと思いますが、まだまだ難しいようですね。。。
    2009/02/12 13:21 * URL [ 編集] | TOP↑

    niconicolo  5. 難しい問題

    この問題は、実際の当事者になってみないと何とも言えない問題かと想像します。

    宗教どうこうの問題以上に、実際自分の身内に対して、安楽死を与える過程(スイッチをきって衰弱し死にいたるという過程)と安楽死をさせない過程の辛さは選びようがないと思います。
    2009/02/12 17:26 * URL [ 編集] | TOP↑

    usago2006  6. こんにちは。

    安楽死は選択をしなくてはいけない家族にとっても辛いはず、そんな事を考えられないような首相はどうしようもないと思います。

    ベルルスコーニの政治は、自分も含む一部の裕福層にとってはよい法案ばかりで、大多数である中間、そして低収入層のことは省みない事が多い気がします。

    こんな人が政治を握っているイタリアに住んでいてお互い不安ですよね。
    2009/02/12 21:43 * URL [ 編集] | TOP↑

    KAY(ケイ)  7. フランスでは

    植物状態ではなく、全身麻痺で意識はあった青年が自分の意思で大統領に手紙を書き(瞼の開閉で代筆してもらった)、尊厳死を誓願した事件(この後、母親と医師によって実行され、二人は裁判にかけられましたけど、実刑はいまのところなし)と、最近癌で顔が醜く腫れて、その痛みのひどさにも耐えられないということで尊厳死を望んでいた女性が事故(薬の作用ということで自殺?といわれたけど、自殺扱いにはならなかった)で亡くなった事件がありました。フランスの大統領(シラク・サルコジ)は結局はっきりした判断は出さなかったけど、反対とは言わなかったですね。法律的には公共の場で宗教性を廃止している国で、自分で医師表示をしていても、やはり判断は難しいのかも…。
    2009/02/13 16:31 * URL [ 編集] | TOP↑

    Navia  8. コメントどうも☆安楽死と拒否権1

    Sette さん
    結局家族は一生、どこかで希望があったのでは?という気持ちと罪悪感がつきまとうのではと思う。と本当につらい。
    保守的なイタリア人はイタリアである犯罪や秩序の低下、公共の乱れ等が外国人だと本気で考えてると感じる。
    そのうちきちんと消化できたら詳しく書くけど(いつのことやら?(笑)、北イタリア人>南イタリア人>外国人 といった差別が根強くあって、経済の北イタリアがイタリアを作っている。北イタリアを独立させて国とするべきだと考える政党の活動もめだってる。お祭りなんか人の集まるところに出かけると「外国人反対」グループとかが集会やってたりよくするの。石投げられないかって思ってこわいね。簡単に言うとそんな理由で、ベルルスコーニは保守派だから、外国人嫌いなの。おっしゃるとおり、外国人がイタリアを荒らしてるって考えるようです。


    甚・ソウル さん
    結局家族は一生、どこかで希望があったのでは?という気持ちと罪悪感がつきまとうのではと思います。
    私も自分だったら安楽死を選びたいんですが、
    自分の愛する家族だったら。。と考えると簡単に答えがだせません。
    本当に難しい問題ですね。


    schnappy さん
    お久しぶりです!
    私も家族や本人の意思を尊重したいと考えます。生死の問題だし、昔と違って尊厳死や安楽死が法律で認められる国もあるので、今回
    家族が死という選択を選択肢に入れたことは理解に苦しくないです。
    ところでブログの更新首長くしてまってます(笑
    2009/02/13 21:26 * URL [ 編集] | TOP↑

    Navia  9. コメントどうも☆安楽死と拒否権2

    piccola さん
    このニュースはとっても難しいし、大切な問題だと思います。これが機会で私たちも真剣に考えることになりました。
    今のイタリアはpiccola さんが居た頃よりもしかしたら悪化しているかも?


    niconicolo さん
    結局家族は一生、どこかで希望があったのでは?という気持ちと罪悪感がつきまとうのではと思います。自分が同じ立場だったらそう考えてしまいそうです。寝れないくらいつらい夜もあると思います。


    usago2006 さん
    はい。不安です。誰が見ても明らかに有利な条件の下に法が改正されていて、多くのイタリア人も反発していても届かない。
    怖い国だなぁとも思えます。


    KAY(ケイ)さん
    確かに判断が難しいデリケートな問題だと思います。生死の問題は白黒はっきりできるものではないですものね。
    フランスの2件の事件の話、知りませんでした。
    ご家族は決断にいたるまで苦しかったでしょうね。亡くなられた本人の意思が尊重されたということでご家族に安堵もわくのでしょうか、それとも苦しみも残るのでしょうか。これらの事件ではっきりとした判断を首相として出さないことが時には悪いことでもないと感じます。
    2009/02/13 21:46 * URL [ 編集] | TOP↑

    nyaon2  10. 難しいお話ですよね。

    人が人の命を操作する、言って見れば殺人行為ですよね・・。
    でも私は安楽死肯定派です。自分がそう言う状態になったら迷わず安楽死をお願いします。家族や人様にに迷惑をかけたくないです、まして親より先にそうなったとしたら。
    でも、反対の立場になったら。一日でも長くいて欲しいと思いますよね・・。
    こうして考えてるだけでも苦しくて難しい話だから、国家としての論議ならなおのことですね。
    ナビアさんのお話をよんでいるだけでも、イタリアの首相はとんでもない人みたいですね。まぁ、日本も似たようなものかもしれませんけれども・・。
    2009/02/16 16:03 * URL [ 編集] | TOP↑

    Navia  11. コメントどうも☆安楽死~

    nyaon2さん
    そうんなんですよね。私自身も自分なら安楽死、家族なら。。。って思うんですよね。一環してイタリアの首相はいい噂聞かないんですが、この先イタリアどうなるんだろうって心配になります。
    2009/02/20 20:24 * URL [ 編集] | TOP↑


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