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    私の小さな哲学の道

    2015-03-11 08:13 / Category: 夫の実家はカラブリア
    今回は2泊3日でカラブリアに帰省してきた。

    こちらは寒いのに、南イタリアはすっかり春でした。

    と書きたいところだけれど、こっちと大差ない温度で逆に驚いた。
    お正月のほうが暖かかったぐらい。

    滞在2日目の雨が降る前に、青空がさす一瞬を狙ってカメラを持って行ってきた。

    PC270933.jpg 
    そこはいつもの畑。
    お父さんが育てている木々がある畑。
    こういう自然があっていいなーと思う一方、
    私には絶対こんな手入れが出来ない(なんでも枯らす女でもある)ことも分かっている。
    人が手塩をかけた畑に立って、自然を感じてる自分はなんて世間知らずの都会っ子だとも思う。

    オレンジを見ながらふと考える。

    誰に見られるわけでなく、一生懸命実をつけるオレンジ。
    大きいのも、小さいのも、皮が不細工なのもある。
    いくつも寄り添って成っているのも、実が木になったまま枯れてしまったものもある。

    強い風が吹くと、オレンジはぽたぽたと落ちてしまう。

    大腕を広げて、葉っぱをつけて栄養をつけて、太陽と経つ日時に育てられて、
    たくさんの実をつけたのに、せっかく大勢したのに、文句も言わず静かに土へと還っていく。
    そのほとんどが実を落とし、土へと還ってっていく。


    なんだか悲しい。

    私が食べて美味しいだのすっぱいだの言うオレンジの数は、ここからごくわずか。
    わずかなものしか私は知らない。


    人生だってそうかもな。

    自分の目に入ってくる情報は本当はとても少ない。きっと知らない物事は膨大なのに
    目の前の物事が全てのように、あれやこれやと言っている間に時間は過ぎていく。


    一生だってそうかもな。

    この木々は雨風に打たれても、暑さや寒さが厳しくても葉っぱを広げ、根を広げ、時期を待って実をつける。
    それなのに、その実がなる時間は短く、簡単に散っていく。
    かわいそうにすら思える。

    でもオレンジに心があるなら、きっと自分自身はそれを短いなんて思っていない。思わない。
    それは、自分とは全く別なものが客観的に見た姿なだけ。


    今の私は目の前にあるオレンジで言うとどのオレンジなんだろう。

     PC270942.jpg

    一人で畑に立って物の栄枯を見ていると、少しの時間そんなことを考えてみる。
    ここは私の取っておきの場所、ここは私の小さな哲学の道。


    まだこれからのオレンジでは青すぎる。
    たっぷりと自信を持って枝についているオレンジもまだ若い。
    風で今にも落ちるオレンジか。
    それとも、ついさっき落ちたような、これから地上の余生が始まるオレンジか。
    ちょっと萎れてきたオレンジか。

    私はどのオレンジだろう。と探してみる。
    アガスティアの葉を捜すみたい、自分の分身を探すみたいに。
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